長野県立美術館で開催されていた東山魁夷「唐招提寺御影堂 障壁画展」を観に行って来ました。
最初に東山魁夷に興味を持ったのは、友人のピアニスト、鍵盤ハーモニカ奏者である妹尾美穂さんの「Kaiiを奏でる」というライブを聴きに行った時です。
東山魁夷の絵をスクリーンに映し、解説も交えながら、作品からインスパイアされて作った曲を演奏する豪華なものでした。
Kaiiを奏でるSpcial 〜音の美術館〜 東京公演 | mihopower
出演:Kaiiを奏でる 坂上領(Fl)妹尾美穂(P) 平石カツミ(bass)海沼正利(percussion)高
それまでは、”馬の絵を描いていた日本画家” というのが東山魁夷に対する漠然としたイメージでしたが、ドイツに留学したりパリなどで展覧会を開くなど海外経験が豊富であることを知り、驚きました。
僕の勤め先の会社が今回の障壁画展の無料招待券を入手し、昨年の秋、社員に配布していました。
それに飛び付き、長野まで行くことになりました。
バスタ新宿から善光寺へ直行するバスに乗り長野へ。
長野県立美術館は善光寺のすぐ隣りにあり、山並みに囲まれたとてもきれいな場所に建っています。
雪が積もった直後の快晴で、千葉県民にとっては滅多に見られない綺麗な景色でした。
今回の展覧会では、普段は奈良の唐招提寺御影堂に置かれている5つの障壁画と、それに関連する資料などが展示されていました。
これらの障壁画を描く為に日本国内、そして中国各地を取材して描いたスケッチの数々も展示されていて、丁寧に構想を練っていった様子や、完成まで11年を費やしたという大仕事にかけた想いが伝わってくる内容。
展覧会の案内ポスターにもメインで使用されている「濤声」のブルーグリーンは、実物を見ても本当に美しく、天然の鉱石から作った岩絵具で自然の風景を描いていることに、神秘的なものを感じました。
長野県立美術館には元々、東山魁夷館というのがあり、そこでは有名な「白い馬の見える風景」を始めとした作品の数々が展示されています。
そちらもじっくり見て回り、トータル滞在時間は7時間ほど、大満足でした。
※障壁画の画像は公式図録より。
長野駅内の通路にも、作品を基にしたパネルが設置されています。
おまけ:善光寺へのお参り
善光寺には、小学生の頃に家族旅行で一度だけ来たことがありました。
その時は、あまりゆっくりしなかった上に、工事中で山門にシートがかかっていたような記憶。
今回は善光寺参りにもたっぷり時間を使い、仲見世通りをのんびり歩きながらお土産物屋さんを覗き、名物の蕎麦や おやき を食べ歩き、充実の長野旅行となりました。