普段から和食が好きなのだけれど、特に焼き魚が好きだ。
中野にある「陸蒸気」というお店が以前から気になっていたので、今回初めて行ってみた。
中野駅からお店へ
会社帰り、中野駅へやって来た。
中野と言えば、7月に中野サンプラザが閉館したばかりだ。
今後は北口一帯が再開発され、新たな複合施設が生まれる予定らしい。
その北口を出て、サンモール商店街へ。
ちょうど仕事帰りの人たちが多い時間帯。
雨の当たらないアーケード街を普段から通勤路にしている人たちもたくさんいるようで、サンモール商店街はとても人通りが多かった。
銀座コージーコーナーがある角を右に曲がり、少し進んだところに「陸蒸気」はある。
駅をイメージした造りの外観
風情のある木造の建物が異彩を放っている。
お店の前には、店名が書かれた駅名標と踏切の信号機が立っていた。
陸蒸気というのは蒸気機関車のことだ。
その名の通り、駅をイメージした造りになっている。
囲炉裏を囲むカウンター席へ
店内は3階まであるが、特に人気があるのは1階のカウンター席。
大きな囲炉裏を囲んでいて、自分が注文した魚を焼いているところを見ることが出来るのだ。
ちなみに、このカウンター席は予約を受け付けていない。
ある程度は待つ覚悟で行ったのだが、運良くわずかに空いていて、待たずに座ることが出来た。
囲炉裏の熱がほんのり席まで届いているのもなかなかいい。
イサキを注文
メニュー表に載っているのは常に食べられる定番の魚だけで、それ以外にもいくつか選べると説明して頂いた。
何にしようか迷ったが、せっかくなので普段は食べることのない魚を選んでみようと思い、メニュー表には載っていなかったイサキを注文した。
程なくして、イサキと思われる魚が囲炉裏の前に運ばれてきて、お店の方が焼いているのが見えた。
そう、これを見られるのがこのお店の醍醐味なのだ。
昼の営業時間は定食も出しているようだが、夜は全て単品での注文となっている。
そのため、自分でご飯と味噌汁も付けて定食風にした。
20分ほど待っただろうか。
焼き上がったイサキが運ばれてきた。
炭火で焼いた魚は、外側はパリッとして香ばしく、中は柔らかい。
細かい骨が多くて少し食べづらかったが、せっかく頂いている魚の命、丁寧に身を剥いて食べた。
旨みのある身と少し苦味のある皮が、付け合わせの大根おろしと合って、とても美味しい。
シンプルだけど、ご馳走に思えた。
次回は他の魚も食べてみたい
今回は、以前から気になっていた焼き魚の人気店「陸蒸気」でイサキの塩焼きを堪能した。
料理だけでなく雰囲気も素晴らしくて、また一つ、素敵なお店に出逢えた。
その時々で食べられる魚も変わるようなので、ぜひまた来たいと思う。